
キクチナナコが贈るツブヤキ書評
城 フランツ カフカ 前田敬作(訳)
<キクチのツブヤキ書評>
試合が終わり、次の戦いに向けてがんばって行こう!と思っていた時に読み始めたのですがタイミングが違っていたようです。測量士のKは仕事のためにある村に行くのですが依頼された城の伯爵家とは連絡がとれず、城にもたどり着けず、なんとか城の中の人と会いたいと、いろいろな人たちに接近するのですが、村長からは仕事はないと言われ、村人達からは 敬遠され孤独と疎外感のなかで翻弄されていきます。なんというか、前向きな気分の時に読むとせっかくのテンションがゆるゆると下がってきてしまうのです。それでも主人公がどうなるのか、まったく良い方向に行く気配がないのはわかっていても読まずにはいられませんでした。そして、未完で終わってしまいとてもショックでした。。。
死者の書 折口信夫
<キクチのツブヤキ書評>
試合前は本を読むことはほとんどありませんが、5月の試合前はなぜか読みたくなり、でもどんなものがいいだろう?と思っていた時に本屋さんで見つけました。奈良時代の話で、古代の皇子の亡霊と藤原家の娘との話なのですが、文章のリズムのよさと心地よさにひかれました。読んでいて凛とした気分になります。最初は内容より文章に惹かれましたが、だんだん内容にも引き込まれていきました。
1Q84 村上春樹
<キクチのツブヤキ書評>
話題の小説読みました!1,2巻は続けて読みましたが面白くて一気に読んでしまいました。家族や宗教や初恋や現実とは別のもう一つの世界などいろいろな要素が入っていて、さまざま本や音楽の話もあって村上春樹さんを存分に楽しませて頂きました。
君に届け 椎名軽穂
<キクチのツブヤキ書評>
別冊マーガレットに連載中の人気漫画。アニメや映画になったりとその人気は急上昇です。とにかく登場人物すべてがピュア120%!! 読んだあとは清涼な風が体をかけめぐり、全身がリフレッシュされた気持ちになります。主人公の高校生爽子ちゃんと風早くんの恋が実りこれからどうなっていくのか暖かく見守っていきたいです。登場人物すべての人たちの幸せを願わずにはいられません!
桃尻娘 橋本治
<キクチのツブヤキ書評>
橋本治の衝撃のデビュー作の復刊があり、思わず手に取ってしまいました。「君に届け」とは真逆の女子高校生の話です。それにしても橋本治は高校生を主人公にしても橋本治その人が出ていて読んでいて楽しいです。6年ぶりに読みましたが、時折ドキッとするようなことがあったりして面白いです。そしてピュアでも鋭くもなかった自分の高校生時代を思い返してしみじみとしたりしています。
吉田松陰 山岡荘八
<キクチのツブヤキ書評>
吉田松陰という人間に、久しぶりに身体の中に衝撃が走りました。アメリカで(読んでいたのですが)一人の日本人の凄さをまざまざと見せつけられました。開国を迫られている状況下で、日本がどのようにしていけば良いのか、日本を良くしていくための彼の信念のもとにとった行動はスゴイとしか言いようがありません。
TALK-橋本治対談集 橋本治
<キクチのツブヤキ書評>
考え方が橋本治ならではで面白い。独自の視点を持って時代や物事を考察し発表し続けている人ですが、他の人だったら考えつかないような事や思いが、突拍子があるわけではなく(ズレずに)、語られています。生の声が感じられる本が少なく寂しいと思っていましたが、この本は橋本治が喋っていて楽しむことができる本でした。
たったひとつの冴えたやりかた ジェイムズ,ジュニア ティプトリー
<キクチのツブヤキ書評>
タイトル買いです。SF小説です。16歳の女の子が誕生日に宇宙船を買ってもらい、他の星が見たくて親に内緒で宇宙に行き、エイリアンと会うという話なのですが、単なる女の子の冒険物語ではありません。最後のドンデン返しには驚かされ、せつなくもなり。久しぶりに、ストーリーに脅かされ、とても面白かったです。
拳の真相―わが父と11人のチャンピオンたち 金平 桂一郎
<キクチのツブヤキ書評>
まだ、本の前半しか読んでいません。ボクシング界大手の協栄ジムさんの歴史を知るには興味深い一冊です。
邪悪なものの鎮め方 内田 樹
<キクチのツブヤキ書評>
現代を生きるための指南書。これも、まだ読んでいる途中です。生きていく上で邪悪なものと対峙する可能性。普段生きていく上で、秩序という共通のルールを度外視して降りかかってくる災難、無差別に起きる事件、それらを邪悪なものとしてとらえ、それに対峙していくにはどうすれば良いかという著者の考えを書いています。
